大切な大切な幼なじみ--2--
「うん、やっと普通に話せるよ」
私が笑顔を見せると、うみも笑顔になった。
「桜の声ってこんなだったんだ…きれいな声」
声がきれいなんて初めて言われたな…。
「あ、先生のとこ言ってくる」
今までいっぱい迷惑かけちゃったと思うし。
去年と同じ先生だからまだ良かったけど。
「うん、先生びっくりするね!」
うみは大袈裟に言った。
「そうだね…何か楽しみ」
私も笑って教室を出て職員室に向かった。