大切な大切な幼なじみ--2--


キーンコーン…


チャイムが鳴って、数学の先生が入って来た。


「はい、問題解いて来たか~」


先生はいつものようにノートを見て回っている。


「村田…もう大丈夫か?」

「あ…はい」


私はもちろん声を出して答える。


「そうかそうか…ん?」


先生…顔面白いよ。

みんながくすくす笑ってる。


「声も…戻りました」

「そっか…おめでとう」


先生は今までで1番優しい顔をした。




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