大切な大切な幼なじみ--2--


「…いる!」


私はまた足をUターンさせて戻った。

うみと真鍋くんは安心した表情をしている。


それにしても今…。

私、完全に翔太に試されていたよね?

翔太ってあんなに人の扱い上手だったっけ?


「さ、行くぞ」


私に追いついた翔太が言った。

私はまた怖くなったけど、頷いた。


うみと手を繋いで飛行機に入って、席に座った。


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