大切な大切な幼なじみ--2--


「啓史!」


私は恥ずかしくて翔太から離れようとした。

でも…。


「翔太!離して!」


翔太は腕を少しも緩めない。


「桜…良かったな?願いが叶って。翔太も」


啓史は優しく言ってくれるけど、怖い。


「これから大変やぞ?ほれ」


啓史が顔を向けた方向には、たくさんの男女の姿。

しかも、みんなこっち見てる。


「2人ともモテモテやから…」


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