大切な大切な幼なじみ--2--
「今から哲理に訊きに行かん?」
「え?月曜日じゃ駄目?」
別に良いんだけど…。
「今じゃ駄目?」
「駄目じゃないよ?でも…まだ言ってないし」
何を…?
「私たちが…その…」
「付き合ってるってこと?」
きっと電話の向こうの桜は真っ赤な顔をしてる。
「う…ん…」
でも、桜のその心配は残念ながら無駄だ。
「もう言ったよ?」
そう、俺は昨日の帰り道、哲理に全部話した。
「…」
無言…怒った?