覆される都市伝説
「相も変わらず冷静ですね。ですが彼女のこと、気に入っていたのでは?」

「使えるヤツは好きだ。それに私はアイツの影響は全く受けないしな」

「逆にあなたの方が、消耗していたぐらいですしね」

ソウマさんは僅かに険しい表情をして、マカを見つめる。

「いくらあなたが無限の力を生み出す能力者とは言え、死霊を実体化させるなんてかなりの無茶をしましたね」

「自分で家事をするのと、アイツに力を分け与えるのを天秤にかけたまでだ」

「まったく…」

相変わらず淡々と答えるマカとは違い、ソウマさんは心労からため息を吐く。

「まあ後少しで終わるのならば、もう何も言いません。後は…彼女自身の問題でしょうから」

「だな」

マカは眼を閉じ、静かにソファーに身を沈めた。
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