覆される都市伝説
「便利なものが好きだからな。…っとよし。それじゃあコウガにシキ、お前達はこれから自由だ。好きに生きると良い」

「それはどうも。良かったね、シキ」

相変わらずコウガの背後にいるシキは、だが硬い表情を崩さない。

「無愛想な相棒でゴメンね? これでも一応感謝はしているから」

「…まあ本当に一応だろうな。まっ、別に構わんが。とりあえず、今回はご苦労」

「いえいえ。また何かあったら、ぜひ連絡を」

「ああ」

そして二人の通信は切られた。

マカは次に、コウガから送られてきた情報を、甥のセツカに送る。

「やれやれ…。パソコンの画面ばかり見ていたせいで、眼がショボショボするな」

そう言いつつも、キーボードを叩く手は止まらない。
< 107 / 161 >

この作品をシェア

pagetop