覆される都市伝説
「マカ。ナナオが帰る道も、セツカに作らせたんだって?」

パソコンの画面を覗き込みながら、ハズミが声をかける。

「ああ、まずコウガにナナオのサイトへのアクセス法を探り出してもらい、そこからセツカに依頼した」

「セツカはそういうの得意だからな」

マミヤは肩を竦めた。

「お前達にも同じ方法を使ったからな。…っとコレで良いだろう」

キーボードを打ち終えたマカは、ソファーに背をあずける。

「ハズミ、悪いが生クリーム入りのアイスココアを頼む」

「夜中に甘い物は控えた方が良いんじゃないの?」

そう言いつつもハズミはキッチンへ向かう。

「頭を使いすぎた。セツカが実家に帰省していたから、連絡を取るのが遅くなったんだ」

「マカは帰らなかったんだって? ソウマさんが嘆いていたよ」

「そう言うな、マミヤ。気が向いたら帰ることにしているんだ」

「相変わらず気まぐれだな」

マミヤはため息を付きながら、マカの斜め向かいのソファーに座る。
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