覆される都市伝説
「無茶言わないでくれる? 実家から帰って早々、マカに頼まれて急いで作ったんだから。おかげで寝不足だよ」

ぶすっとした少年は、画面から視線を外さない。

「セツカ…くん、というの?」

「ああ、はじめましてだね。ナナオ。ボクはセツカ。マカの甥に当たるんだ。今は中学3年生、よろしく」

マカの甥っこ!?

あっ、でも顔立ちや雰囲気がどことなーく、似ているカモ。

「情け容赦ないところが、よく似ているよな」

「うるっさいなー。それよりマミヤ、そろそろ出てくるよ」

「ああ」

ハズミは真剣な表情で、画面を見つめる。

やがて模様の所々が歪んできた。

 バチッバチバチバチっ!

「きゃああ!」

それと同時に、先程のような閃光が画面から出てくる。

模様がぐにゃっ…と歪んだ途端、マミヤがそこから出てきた。

 ドサッ
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