覆される都市伝説
暗かった寝室とは違い、リビングは明るかった。

そしてそこには…。

「マカ…」

「お帰り、ナナオ。そしてハズミ、セツカ、ご苦労だったな」

いつものソファーに、マカがいた。

けれどその斜め向かいには、見知らぬ二人の青年が座っている。

「あの、こちらの二人は?」

「赤い髪の男は私の元同属、今は離属しているが和解したシキと言う。隣にいるのは人間だが胡散臭いコウガと言う」

「胡散臭いって…狂気が強いって言ってくれないかな?」

「同じ意味だろうが」

マカがじろっと睨むも、コウガは苦笑するのみ。

「えっと…」

「ああ、とりあえず座れ。話はそれからだ」

「うっうん」

マカに勧められるまま、マカの斜め向かい、コウガとシキとは向かい合わせのソファーに座る。

「さて…どこから話したら良いものか」
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