覆される都市伝説
「あの、ハズミから少し聞いたんだけど、わたしが操られていたって言うのは、本当なの?」

「それは残念ながら、本当だね」

コウガが苦笑しながら、答えた。

「わっわたしは一体、何に操られていたと言うの?」

答えが返ってきても、未だ信じられなかった。

「じゃあオレから説明しようか? マカに依頼されて、キミのことを一番知っているのは、オレだと思うし」

「…だな。じゃあコウガ、お前が説明してやれ」

「うん。じゃあまず、キミが亡くなった時のことから話をはじめようか」

「わたしが死んだ時…?」

どうしてそこが原点なのだろう?

始まりはわたしが都市伝説になったところじゃないんだろうか?

「ナナオ。キミは生前、学校からイジメを受けて、別の所に通っていただろう?」

「えっええ…」

それは小説にも書いていたことだった。
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