覆される都市伝説
「そっそんなの、セツカが作れるの?」

「ボクはマカの甥だよ? 元々キミやハズミやマミヤのいた世界が得意分野でもあるんだ」

「ナナオ、画面に映る模様を見ただろう?」

「うっうん…。あの赤い模様?」

「正確には魔法陣の一種なんだ。セツカはああいう模様を扱う能力者でな。異世界や異空間にもアクセスできる能力を持つ」

…そう言えばハズミも、あの道を作ったのはセツカだって言っていたっけ。

流石はマカの甥っ子…ただ者じゃない。

「それであのサイトを破壊する爆弾を作ってもらい、マミヤにはその設置を頼んだんだ。思ったより重労働で、力を消費してしまったらしいがな」

「そっか…。…でもマカ、もしわたしがここに残ることを選択していても、同じことをした?」

「いや、しない」

…あっさり否定したよ。
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