覆される都市伝説
「しょっしょっぱい料理っ!?」

アレから気を付けていたのに…やっぱりしょっぱかったか…。

と言うより、呼び戻された理由が、それなんて…。

思わずがっくりしてしまう。

「マカ、キミも素直じゃないね。ただナナオを気に入っただけだろう?」

「えっ?」

コウガの意外な言葉に驚いて、顔を上げる。

「…まあ確かに、普通の人間の感覚を持った、普通じゃない人間は面白いからな」

再びガックリ…。

「ホントに素直じゃないねー。まあそういうところ、シキも同じだけど」

「余計なことを言うな、コウガ」

今まで黙っていたシキが、ジロっとコウガを睨む。

それでも慣れているのか、睨まれても肩を竦めるだけ。

「まっ、そういうこと。キミはマカに気に入られたんだ。諦めて、眷属になってしまった方が良いよ」
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