覆される都市伝説
わたしをイジメた人間達は、罪から逃れた。

その姿を見ていたわたしだからこそ、逃げてはいけないんだ。

「マカ、わたしを眷属にして」

わたしは改めて、マカに申し出た。

マカの眼は数日前と同じように、真っ直ぐにわたしに向かっている。

「わたしはシスター達の今後を見届けたい。その為になら、この世に留まり続けたいの」

「…だが一度、血族の眷属になってしまえば、例えシスター達が消え失せても、お前は存在し続けることを余儀なくされる。それに使われる時には、使われるぞ?」

「良いわよ。わたしはもう、一人じゃないでしょう?」

マカに選択を与えられ、ハズミやマミヤには仲間呼ばわりされた。

けれどこの人達は、ウソがない。偽らない。

ありのままでいるのに、決して人をイヤな気持ちにさせない。

「わたしはね、変な言い方かもしれないけれど…あなた達みたいになりたいの」
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