覆される都市伝説
「…ナナオ、悪い知らせだ」

「えっ? わたし?」

マカはわたし達3人が座っているソファーの所へやって来た。

「お前が気にしていたシスター達のことだ」

「えっ! 何か分かったの?」

思わず腰を浮かせたわたしに、マカは冷静に一言。

「全員死んだ。古き神ごと、信者達、全て」

「…えっ?」

唐突な言葉に、体から一気に力が抜けて、ソファーに崩れ落ちてしまった。

「ナナオっ!」

「ナナオ、大丈夫か?」

慌ててハズミとマミヤが支えてくれる。

「死んだって、どうして? まさか逃れられなくなって心中とか…」

「ではない。―正確には、喰われたんだ。私の双子の弟に」

「マノンにかっ!」

「先手を…打たれたか」

2人は驚いて眼を丸くした。

マノン―わたしは彼の存在を、マカの口から聞いていた。
< 157 / 161 >

この作品をシェア

pagetop