覆される都市伝説
けれど材料が良かったおかげで、塩分がある程度は抑えられているけれど、このしょっぱさは有り得ない!

『ごっごめんなさい! 作り直すから…』

「別にこれでも構わん。汗をかいた分、塩分が欲しかったからな」

『…ごめんなさい』

味見ができるかどうか、まず試してみれば良かった。

料理をするのも久し振りだったから、感覚が狂っているのも気付かなかった。

「そう済まなそうな顔をするな。私は味が濃いのが好みだし、本当にイヤだったら食べない」

『うっうん』

「だが飲み物は欲しいな。紅茶でもいれてくれ」

『わっ分かったわ。アイスティーで良い?』

「ストレートで頼む」

『うん、ちょっと待ってて』
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