覆される都市伝説
文句は言わないものの、眉間にシワは寄る。

むっつり表情で食べられると、本当に申し訳ない気持ちになるし。

「幸い今は熟睡しているみたいだから、ゆっくり作ろう」

そしてわたしは朝食を作り始めた。



マカはお昼頃になって、ようやく起きてきた。

「…おはよう」

「おはよ、マカ。朝食は作ってあるから、シャワー浴びてきたら?」

「ああ…」

マカは俯き、足元をフラフラしながらお風呂場へ向かった。

機嫌は悪くないけれど、疲れが残っているみたい。

「お風呂上がりにコーヒー牛乳でも渡そうかな?」

糖分は疲れに良いし。

わたしは再び冷蔵庫に向かった。

そして三十分後に、マカはお風呂から上がった。
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