覆される都市伝説
ふぅ…。

もうよそう。

今日も今日で、読者の元へ行かなければならない。

そうしておぞましい死を与えるのが、今のわたしの役目であり、存在する意味。

…一体いつからこうなんだっけ?

最初はただ、イジメた人達を苦しませたかっただけだったんだけど。

いつの間に、こんな風になったんだろう?

そんなことをぼんやり考えながら、わたしは白い光が差す方へ向かった。

この先には、読者がいる。

この前は確か中学生の女の子、その前は大学生の青年、それより前は……どうだったかな?

すでに数え切れない人の元へ行くから、記憶もあやふやだ。

今から会いに行く人も、いつまで覚えていられるのかな?
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