覆される都市伝説
わたしの通り道は、サイトへアクセスした物。

携帯電話だったりパソコンからだったり。

一度サイトに通じてしまえば、それはわたしの通り道になる。

白い光の先は、暗い部屋の中だった。

どうやら読者はもう寝ているらしい。

…寝付きが早い人なのかな?

アクセスが切れて、すぐに来たんだけど…。

わたしが今日通ってきたのはパソコンから。

テーブルにノートパソコンがあって、そこから出てきた。

読者はすでに布団の中。

電気を消した部屋の中で、壁に顔を向けているので、わたしの存在には気づいていない。

ふと等身大の鏡を見つけた。

そこに映っているのは、黒い長袖のセーラー服を着た女の子―わたし、だ。
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