覆される都市伝説
「ああ、そうだろうな。お前の情報に関しての働きには、素直に舌を巻く」

かつてシキが離属した後、彼を守っていたのは人間であるコウガだった。

コウガは情報に関してのエキスパートで、マカの一族すら煙に巻いた程だった。

「お前、今は情報屋か?」

「フリーカメラマンが一応本業かな? でもまあ情報屋みたいなことも少々」

得意げに話すところを見ると、情報屋としての腕もあるようだ。

「では今後、私と仕事をする気はあるか?」

「おい」

今まで黙ってコウガの後ろに控えていたシキだが、マカの申し出には口を出す。

「オレは面白そうだし、良いと思うけど。シキはどう?」

シキはコウガを見た後、渋い表情で視線をそらす。
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