覆される都市伝説
マカの体調の悪さは、夜更しのせいかと思っていた。

いつもわたしが先に寝てしまうので、マカがどのぐらい後で眠っているのか分からなかった。

けれど今の言葉を聞いて、不安が過ぎる。

「んっ? そんなに顔色悪いか?」

マカは自分の顔を両手で包み込む。

「…少なくとも、今のわたしよりも白いわよ」

「そうだったか。最近、デスクワークが多くてな。夜更かししていたせいだろう。気にするな」

「うっうん…」

本当は多分、わたしのせいなんだろう。

ずっと気の力を送り続けていれば、いくらマカでも体調を崩す。

けれどそれを言っても、マカは否定するだろう。

そのことが嬉しくもあり、また申し訳もなかった。
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