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【第壱章】

緋色の少女

  
 
風がふわりとなびく。




それと同じように緋梨の髪も揺れ、視界を遮る。すると、返り血がついた頬があらわになった。





緋梨は、薄い笑みを浮かばせながら、刀の向きを変えると、敵たちがゴクリと息をのんだ。



そして、一歩、踏み出した。





――――血に混じる髪を持ち、傍を通ればその髪と同じに染まる。その女、緋色の刀―――











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