Summer Drop番外編*中学3年生4月
「なんか三年になったって実感わかんよなぁ。」
「ほんま。もう受験生やで。」
ようやくホームルームが終わり、
千夏と朋子は
既に満開を過ぎてしまった桜の木が両脇に並ぶ
校門をくぐった。
「うんうん。千夏もええ加減勉強せぇよ。」
「…………辰雄!?」
急に隣に並んだ人物を驚いて見ると、
まるで始めから三人で帰っていたかのように
辰雄が立っていた。
「ほんま。もう受験生やで。」
ようやくホームルームが終わり、
千夏と朋子は
既に満開を過ぎてしまった桜の木が両脇に並ぶ
校門をくぐった。
「うんうん。千夏もええ加減勉強せぇよ。」
「…………辰雄!?」
急に隣に並んだ人物を驚いて見ると、
まるで始めから三人で帰っていたかのように
辰雄が立っていた。