1/3の微妙なカンケイ
力なく、手を離すタクトを今度は、懇親の力であたしが抱きしめる。

それほどに辛いっていう、告白なんだ。

何とか救ってあげたくなる。

けど、これだけは報われることはないんだと思う。

だから。

「…あたしは、男の子に興味ないかもしれないじゃない」

「ダメ。男全部に興味なくても、あいつにだけは惚れるから」
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