1/3の微妙なカンケイ
「で、オレがこうやって甘やかすから、悠里が売れ残っていくんだな」

「売れ残る・・・」

「おれのせい?もしかして」

ラッシュガードを差し出してくれる。

でも、奏ちゃんがあまりにまっすぐにこっちを見ているせいで、ドキリとした。

”オレのせい”

そこは当たってる。

なんだか、きっちり見透かされてる気がしたんだ。

「ありがとう」

「どういたしまして。オレ、Tシャツでも着てくる」

奏ちゃんは行ってしまう。

どうやら、奏ちゃんのコテージはお隣りらしい。

「待って、ソウちゃん、行かないで!!」
< 147 / 194 >

この作品をシェア

pagetop