1/3の微妙なカンケイ
あたしは驚いて振り返る。

断っておくけど、今の言葉は、あたしのじゃない。

振り返るなり、誰かにどんっと乱暴に抱きつかれた。

だっ、誰っ?

あたしを力強く抱きしめている、カタマリが顔を上げる。

「ユウキさん!!」

ニマッと笑ってる。

「・・・とか、やらないの?」

「え?」

ユウキさんは、ぱっとあたしから離れた。

「つまらない」

「つっ。つまらないって」

あたしは、ユウキさんが期待したことがわかって、勝手に赤くなる。
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