1/3の微妙なカンケイ
「イイヒト・・・ね。それ、ほめ言葉に聞こえないけど」

「・・・そうかも。でも、イイヒトな感じ」
「うん・・・イイヒト」

あたしは、ラッシュガードを両腕で抱えて、ニンマリ笑った。

そこが、いいんだ。

「見ためももちろん、いいじゃん!!って思ったわよ。ただ・・・もうちょっと危険な香りが欲しいかなって」

「危険、ねえ。危険の塊みたいな幼馴染が、もう一人、いるんだけど」

「じゃあ、あたしを、そっちに紹介しなさい。でも。高校生か~」

年なんかほとんど変わらない。

けど、高校生とそれ以上とでは、大きく隔たる何かがあるらしい。

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