1/3の微妙なカンケイ
でも、冗談じゃなかったら、困る。

非常に困る。

タクトはみんなと何か言って笑いながら、あたしを捕まえる。

がっちりと、腕をつかんで、

「あんたは、危機感がないんだ。自分がちょっと美人だからって、安心してんじゃないのか?

もっとすごい美人が現れて、奏を誘惑したらどうする?

そんなことになる前に何とかしとかないと、お前なんかかなわないんだからな。

それに」

これは低く、耳元に、

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