1/3の微妙なカンケイ
「あんた以外は認めないんだからな」

脅迫口調で釘をさす。

ざっくり、それは突き刺さる。

傷口から、どろどろとした、あたしには重い感情が、血を出すようににじんでいく。

なのに、タクトはケロリとして

「あっちで、参加者募集してる。出るよな?悠里?」

「何であたしが」

「オレに勝たせていいのか?知らないぞ?どうなっても」

「え?どうなるの?」

クミちゃんが食いついてる。

「こいつの奏ちゃんを、先に指名する」
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