1/3の微妙なカンケイ
「な~にやってんの?」

サヤカちゃんだ。

「早く行かなきゃ、あたしが愛しのソウちゃんとっちゃうんだから」

クミちゃんも。

「何おどろいてんの。

これでも中学までは水泳選手だったのよ、あたし達。

面白そうだから、ユウリとタクトを見守ってたのよ。

でも、行かないんだったら、行っちゃうよ?」

クミちゃんの言葉は、本気に聞こえた。

もちかすると、タクトよりも、こっちのほうが脅威かもしれない。

あたしは、ひっくりかえった。

必死で、泳ぎだす。


「そうそう、がんばれ~!!」
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