1/3の微妙なカンケイ
あたしは、ドキドキする心臓をあわてて押さえ込む。

奏ちゃんは、前を歩いてたあたしに気づいて、追いついてきたのだ。

急に、現われられると、なかなか心臓に悪い。

「なっ、何!?」

奏ちゃんはまじまじとあたしの顔を見つめている。

口元に、ちょっと笑みを浮かべて。

「いや、こんなかわいいのに、何でかなって思って」

あたしは奏ちゃんの発した”かわいい”に舞い上がってしまう。

うまく思考できなくなる。

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