1/3の微妙なカンケイ
「何か、真面目に怒られてる~!!

もらってあげるよって言っただけなのに~

何か、すごく拒否られてるんですけど~」

「拒否るって…別にそこまでは」

「じゃあさ、いっぱい世間を学んできてからなら、奏ちゃんの元に戻ってきてもいいんだね?」

奏ちゃんは、ハッと短くため息をついた。

「どうせ同じ狭い世界なら、タクトの方がいいと思うよ」

「…それは、勘弁してほしいな」

「何で?」

「…イヤだ。疲れる」


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