1/3の微妙なカンケイ
奏ちゃんは、作る手を休めて、じっとりとこっちを見てる。

「あの、二人とも、ここから出てってくれる?」

「はい…」

「ごめんなさい」

あたしたちは、キッチンのスペースから出た。

「あ~あ、怒られちゃった」

「タクトがつまらないこというから」

即、反撃すると思ったのに、タクトの応酬がない。

思わず、振り返ってタクトを見る。

何となく、心、ここにあらず。

な、感じのタクト。





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