1/3の微妙なカンケイ
もどかしくて、心地がわるい。

「あたしだって、奏ちゃんの料理してるとこ、見たかったのに」

頭が許可しないまま、口が喋った。

ちらりと、タクトがあたしを見る。

反撃したそうに、口元が動きかけて、とまった。

タクトは言葉を飲み込んで、眼をそらす。

え…と。

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