1/3の微妙なカンケイ
「楽しみだね、ここから邪魔しないように、見とこうね」

座りながら言うと、タクトはゆっくりと眼を合わせて、にっこり微笑んだ。

何だ、この、反応。

やっぱり調子狂う。

七瀬家の食卓は、ローテーブルだ。

ローソファの上を、奏ちゃんの見える位置まで動く。

「いいよな~こういうの。あたし、奏ちゃんが独り暮らしとかしたら、絶対ついていこう」

「奏に、ずっと飯、作ってもらうつもりか?」

「うん」

「いいな、オレもそうしようかな」

「隣の部屋とかに住んでやる」

「じゃ、オレは反対側の隣」
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