1/3の微妙なカンケイ
「あ、でも、どうしよう。彼女とか出来ちゃったら。邪魔だよね、あたしたち」

タクトは、真顔であたしを見、にんまり笑う。

「あんたがなれば?」

言葉に詰まる。

その不自然な間のせいで、不覚にも真っ赤になってしまう。

奏ちゃんが、そばにいなくて良かった。

「ばっ、バカ。何であたしが。奏ちゃんにも、選ぶ権利ってもんが」

「大丈夫だ。あいつ、結構ボーッとしてるから、お前が押せば、誰でも良くなる」

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