1/3の微妙なカンケイ
奏ちゃんは、いっつも、あたしに、普通に触れる。

そりゃ、小さいころからのつきあいだし、あんまりあたしを女だと意識してないから。

奏ちゃんにとっては普通のこと。

でも、

あたしはいつも、嬉しいような、怖いような気持ちになる。

こうやって、近くにいられる幸せ。

それを感じながら、

この、尋常じゃない鼓動がばれませんように。

必死で祈る。

複雑なんだ。あたしは。

だって、
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