1/3の微妙なカンケイ
奏ちゃんはそうやってあたしの自由を奪ったまま、あたしを引きずっていく。

近くのお店のひさしの下。

雨が、直接当たらない場所。

そこで、ぽいっとあたしを離す。

あたしは、まだバクバクしてて、話せない。

「ごめん。びっくりさせたみたいだな」

申し訳なさそうに、言う。
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