1/3の微妙なカンケイ
「何か、あったの?」

訊かれて、驚いて、奏ちゃんを見た。

心配そうな眼と、ぶつかる。

あ、ダメだ。

呼吸困難になる。

早送りの心拍数に拍車がかかる。

「何…で?」

「だって、こんな豪雨のなか、傘もなく、とぼとぼ歩いてるから」

奏ちゃんは鞄をあさり、タオルを取り出した。

雨対策グッズ、なのだろう。

おばちゃん、えらい。

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