1/3の微妙なカンケイ
「ごめん。あたし、何にもない。ただ、傘忘れたし、雨止むの、待とうとも思わなかっただけ」

奏ちゃんの眼が、あきれる。

「あ…そうなんだ」

「そう。でも、ありがとう。何にも考えないで歩いてて、寒くなって困ってたんだ。奏ちゃん救世主」

「そか。じゃ、良かった」

と、あたしをそばに引き寄せる。

「って、濡れるけど!?何で!?」

抵抗する。

「寒いんだろ?」

ケロリと言われる。
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