1/3の微妙なカンケイ
しょっちゅう、ご飯をいただきに行ってる奏ちゃんの家とは違い、何か、久しぶり、だ。

「お邪魔します」

遠慮がちにあがる。

「待ってて」

一階にある部屋に消えて、すぐに、布の塊を持って出てきた。

それをあたしに押し付けるように渡すと、

「中で着替えて」

「あ…りがとう」

あたしはタクトの部屋に、独りで入る。

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