桜風 〜春の雪〜

偶然にも重なった担任の慶弔休暇で

ぽっかり空いてしまったホームルーム…


あたしは…一馬にも…

あたしと…お婆ちゃんの結びつきを…

話すことにした……。



話し終わると………

一馬は…

「まさか、婆ちゃんがキューピットだったなんてな!」


って…愛おしそうな笑顔を窓の外へ向けた……



「…今日…お通夜だから…花梨も来いよ。森定も…もしかしたら、でれるかもしれないし…。」



「え……いいの…かな?」



戸惑うあたしの背中を…

いつの間にか傍で話を聞いていたアユミが…


ポンッ

と押した…………。


「お婆ちゃんにも、森定にも会いたいんでしょ…?素直になりなよ…。」



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