桜風 〜春の雪〜
君に恋をしてから……

僕の毎日に、花が咲いたんだ。


君は僕の視線に気づくことは無かったけど


あの頃の僕は……


君の笑顔を遠くから見ているだけで



幸せだった。



僕は…不器用で……

君に話しかけることすら出来ずにいたけど……



3年の春……


神様はそんな僕に……


最高の贈り物をくれたんだ。




それは……

君のそばにいく切符。



嬉しすぎて、にやける顔を制御できずに


始業式をさぼった僕は……


校舎の窓から、大好きな桜の木の下で

ひとり佇む君を見ていたよ。




君は……気づいていたかな?



あの時の君は……


初めて会ったときと変わらず


綺麗で………


僕は君に恋した自分を褒めてあげたくなった。




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