桜風 〜春の雪〜
そう……


君と僕が……

話すようになったキッカケ


覚えているかな?


倒れた君を、僕は保健室まで運んで……



気がつくと……

君の手をずっと握りしめていた。




君の小さな手は…

温かくて、ほんのりと……

花の匂いがした。



目が覚めて、僕たちは一気に気まずくなってしまったけど


僕の差し出した手を


君が握ってくれたときは


もう………

死んでもいいって位



幸せで…


僕はどんどん君を好きになっていったんだ。




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