桜風 〜春の雪〜
「一馬…あたしね…時々、一馬と春雪を重ねちゃうの。」
あたしの言葉に……
一馬は穏やかな表情のまま黙って頷いた。
一馬は……
あたしの何倍も強いね…。
春雪の託したものを……
守り続けてきた強さ……。
あたしを……
ずっと…
見守ってくれた、力強い一馬の横顔が
あたしの瞳に、愛おしく映し出される……。
いつも……
あたしのそばには……
一馬がいた……。
いつの間にか……
一馬の笑顔を見るのが…
あたしの幸せになってた……。
一馬がいなければ、今のあたしはいないんだよ…?
一馬がいなければ、あたしは幸せになんかなれない…。
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