桜風 〜春の雪〜
"アユミと蓮君が
つきあう前から…
好きだったの。
だから……
二人のこと聞いたときは
苦しくて…
苦しくて…
毎日…アユミの顔を見るのが辛かった。
そんなある日…
蓮君と…
旧校舎の図書室で――
会ってしまったんだ……。
正直いって、あの時のあたしは…
アユミのこと…
忘れたかった。
そして…あたしは
蓮君の…甘い誘いに
のってしまった―――。
その後は………
怖くて仕方なかった…
アユミに…知られてしまうんじゃないかって――
アユミと顔を合わせる度に
あたしは…
どんどん汚れていく気がした。
何よりも大切な友達なのに……
あたしは……
アユミに心を許すことが……出来なくなってた……。
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