桜風 〜春の雪〜

春雪………

あたし…

まだ伝えられそうにないや…。


あたし…

忘れていたのかもしれない。


アユミにも心があって…
あたしは…

その一番大切な部分を…
踏みにじった。



言ってしまえば…

楽になって、今までのあたし達に戻れるなんて


偽りの日々を送るうちに……


あたしは…――


罪の重さを…


忘れていたのかもしれない―――。


罪を背負っていながら、どんどん傲慢になっていたんだ…。


そんな……狡いあたしを……


彼は…いつまでも


優しく


慰め続けてくれた――。



あたしの心に再び光が灯るまで……




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