桜風 〜春の雪〜
それから………
あたしは死人のような毎日を送った…。
今日が何日なのかも……
春雪に会えない日が何日続いてるのかも……
わからずに…
ただ生きてるだけ……。
それでも、いつもと変わらず、あたしにも平等にやってくる朝に…
嫌気がさしながらも
学校へと向かって――
放課後は……
誰を待つわけでもなく
サンセットで…
ただぼんやりと…時が過ぎるのを待つ……
それが…あたしの日課だった。
そういえば…
昨日…久しぶりに目を合わせたアユミは…
労るような…
優しい顔をしてたっけ……。
もしかしたら…
心配してくれてるの??
そうだとしても………
今のあたしは……
もう…どうでもいいような気さえしてしまうんだ。
太陽の無くなった世界
あたしは……
失ってしまってからもなお……
募る春雪への思いを……
どうすることも出来ずに、じっと……
時が経つのを待つしかできなかった。
いつか、真実があたしを迎えてくれる日まで…。
.