桜風 〜春の雪〜
あたしに…伝えられた


ある…運命の

1ページ………。



あたしが今よりも少し

子供だった―――



中学3年の初秋の頃の話

親友のアユミと進学先を決めるために、この学校を見学に訪れたあたし達二人…


途中、アユミとはぐれてしまったあたしは…

この場所に立っていた。

不安で一杯になったあたしを…



見守ってくれたのは…

この桜の木だった。



あの…おばあちゃんの
言葉は…

今でも鮮明に思い出せる。


それは………

この桜の木が何十年も大切に守り続けてる


大切な約束。


今も揺るがない確かな愛の証……




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