愛しくて、、恋しくて、、
孤独
高校1年の春
「晴海(はるみ)遅くない?」
「うん。なんかあったんかな?」
あたしは璃華(りか)と晴海と入学式の前の日に遊ぶ約束をした。
「あ、晴海…ぇっ…」
もう約束の時間を40分も過ぎていた。やっと晴海が来たと思ったら晴海は最近できたと言う彼氏と歩いていた。こっちを見ようともせずに通り過ぎた。
あたしは今の状況がわからなかった。
でも璃華は...
「友情より恋愛とったみたいやね。」
とにっこり笑って言った。
たぶん心の中では怒っているのか笑顔を無くした璃華の表情は恐かった。
その反面、悲しそうだった。
俯いてしまった璃華にあたしは
「...璃華?」
と話し掛けることしかできなかった。
結局この日は解散して家に戻った。